個性的な少女と美しい四季の物語
『赤毛のアン』
孤児のアンは、マシュウおじさんとマリラおばさんの家へ引き取られます。
そして、おじさん、おばさんや学校で出会う友人たちとの交流を通して、アンが自分を見つめて、生きる喜びを感じる瞬間、瞬間が描かれていきます。
ポイント
風変りな印象の少女、アンが主人公です。
人の話が聞き入れられず、自分の話ばかりするような、少し困った女の子なのです。
ところが、読み進めていくとその違和感はアンの個性として、むしろプラスの印象に変わります。
生き生きした人間的な魅力として感じるようになるのです。
アンを引き取ったマシュウやマリラが、そうなったように、アンの想像力あふれる話を続けてもっと聞きたくなってしまうのです。
たぐいまれな想像力と純粋で、まっすぐで、それだから失敗もする性格の持ち主、アンの成長がカナダのプリンスエドワード島の美しい四季を背景に絵物語のように語られます。