*

<ANDゼミナールからのお知らせ>ことばは世につれ、世はことばにつれ・・・


こんにちは、ANDゼミナール(アンドゼミナール)です。ANDゼミナール(アンドゼミナール)は日本橋人形町にある塾です。

今日のお題は:「ことばは世につれ、世はことばにつれ」です。

今朝の各新聞紙面で「文化庁 国語に関する世論調査」が取り上げられていました。


これは毎年、年度末に文化庁が実施している国語に関する世論調査です。国語に対する意識の問題から、表記の仕方、外来語の扱い、新しい表現をどう思うか等の項目についての調査したものです。

「最近の若者言葉は乱れている」などと言われたのはもう何十年も前のことです。毎年同じことが言われ続け、乱れていると言われた言葉を使っていた人たちが、今はそこそこの年代になっています。そしてそこそこの年代になっている人たちは「今の若者は・・・」などと嘆いて?いるわけですね。

つい先日もここで書かせていただいたとおり、ことばの使い方と言うのは絶対的に正しいというものが未来永劫続くわけではなくて、誤った使い方であったとしてもそれが多数派になれば、いずれは正用法と変わっていきます。好ましい変化もあれば好ましくない変化もあります。

ことばはコミュニケーションのツールですから(ツールだけじゃないですけど)、ある程度多数の人たちが共通認識を持った使い方をしないと、その使命を果たせませんね。

例えば、この調査で記載されている「句読点」の使い方はどうでしょうか。
どういうときに句読点を使うのか、というとかなり難しい問題になってしまいますが、「、。」なのか「,.」なのか、と言われたらどうでしょうか。

今日、学校教育(小学校)で普通に使われているのは「、。」の方です。ですから調査の結果でも6割ほどの人は「、。」の方を好ましいとしているようです。もちろん、縦書きか横書きか、という書字方向で変わる可能性はあります。2割ほどの人は「,。」の方を好んでいるようです。ちなみにこの文化庁の調査報告では「,。」を使っているようですね。(私は「、。」派です・・・って誰も聞いてないか。)


ビジネス文書では「、」ではなく「,」の方が目につくようです(感覚値ですが。)今後どう変わっていくかは、この調査を追いかけていくと面白いかもしれません。

そもそもスタートの「国語について関心があるか」という質問について、関心がある人たちは8割前後います。関心はあるけど、正しく使おうとか、どちらが正しいか、ということにはあまり関心がない?のかもしれません。

お役所の文書には独特のルールがあります。誤解が生じないようにするためもあるでしょうし、なんだかわからないけど昔からのルールということもあるでしょう。

私が以前勤務していた自治体でも、お役所文書の表記ルールを記載したパンフレットがありました。サッと見てみると「どうだっていいじゃないか」と思うところがほとんどなのです・・・。

例を挙げるとAとBを並列にするときに「AもしくはB」という時、ひらがなで「もしくは」とするか漢字を使って「若しくは」とするか。公用文書では漢字の方を使うことになっています。これはお役所文書だけでなく、法律・条令などでも漢字ですね。

今、パソコンでこの文書を作っていますが、「わたしたち」と言う変換をすると(WindowsデフォルトのMS-IMEでは)「私たち」が出ます。「私達」という表記もありますよね。公用文書では「私たち」の方だそうです。

そういえば「こども」を変換する時に「子供」なのか「子ども」なのか迷ってしまいます。

お役所文書のみならず、会社や特定の社会ではそこだけで通用する書字ルールのようなものを定めていることがあります。

新聞社はこの点かなり厳格にルールを守っていますね。書字だけでなく、文体とか、文を書く時にどのような順で言葉を並べるかとか、そういう表記方法まで定めているところもあります。新聞記事の一部を見ただけで「朝日」「産経」など区別ができることもあるそうですよ。(参考:記者ハンドブック:共同通信社、朝日新聞の用語の手引き:朝日新聞社 等)

さて、今回の調査で私が気になったのは「檄」です。

「檄文」・・・と聞いて何を思い出します?(何も思い出さないなんて言わないでくださいよ。)
古くは五・一五事件で青年将校がぶち上げた「檄文」。あるいは作家の三島由紀夫が陸上自衛隊市谷駐屯地で自決する前に出した「檄文」などがありますね。

この「檄文」ということを知っていれば「檄」がどのような意味を持つ漢字なのかはすぐにわかるでしょう。日本史の授業などでも「五・一五事件の檄文、決起趣意書」などと教わることが多いのではないでしょうか。

つまり自分の気持ち・考えを広くみんなに伝えたい、というものです。(青年将校や三島由紀夫がやったことの評価はここではしません。いろいろ難しいですから。あくまでも歴史的事実として。)

ところが「檄を飛ばす」がいつの間にか「元気のないものに刺激を与えて元気づける」という意味で使われることが増えてしまったんですね(今のところ減少傾向みたいですけど)。まぁ「檄」と「激」、似たような字なのでごっちゃになったってことでしょうか。

「国語に関心がある」のは大いに結構、「国語を大切にする」のもとても大切。ですから、もう一歩踏み込んで、辞書を引いたりして「正しい用法」を身に着けていくことが重要なのではないでしょうか。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ANDゼミナール(アンドゼミナール)日本橋人形町校へお気軽にお問い合わせください。

▼体験会のお申込みはこちら
https://and-sem.jp/experience/

◆お問合せ
メ ー ル:info@and-sem.jp
電  話:03-6860-4021
運営会社:ANDゼミナール(モイライビジネス株式会社)
住  所:〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1-19-3島村ビル3F
営業時間:15:00~22:00(日祝はお休み)

◆Facebookページ「ANDゼミナール日本橋人形町校」ぜひ「いいね!」を!
https://www.facebook.com/andsem/
※教育・塾のニュースや、キャンペーン・授業風景・STEM教育・国語・算数・英語など随時更新中♪


<ANDゼミナールからのお知らせ>ココデハキモノヲヌイデ

こんにちは、ANDゼミナール(アンドゼミナール)です。ANDゼミナール(アンドゼミナール)は日本橋人形町にある塾です。

今日のお題は:「ココデハキモノヲヌイデ」

電車に乗ると、あちこちに広告があるのに気づきます。ドアの横、戸袋のあたりに額縁のようなフレームに入った広告が目に留まりました。「額面広告」と呼ぶのだそうです。ここに毎回大手進学塾が中学校の入試問題を題材に掲載しています。ここにタイトルの「ココデハキモノヲヌイデ」といのが掲載されていました。


どう読みますか?カタカナばかり。どこで区切るか、カナ漢字交じりにするとどうなるか。そこがポイントです。

「ここで履物を脱いで」なのか
「ここでは着物を脱いで」なのか。

こういうのを「ぎなた読み」というのだそうです。区切り方を間違って読むと別の意味になったり、意味が通じなくなったりする読み方です。「べんけいがなぎなたをもって」→「弁慶が長刀を持って」 とすべきところを「弁慶がな、ぎなたを持って」と誤った区切りをしてしまうことだそうです。(後述のWikipediaの説明から。)

今、パソコンやスマホでカナをベタ打ちすると適切な区切りでカナ漢字交じりに変換してくれますね。あれはパソコンやスマホにカナ漢字交じりに変換してくれるIMEという機能が入っているからです。

カナ漢字交じりなら一瞬で内容が分かりそうなのですが、全部カタカナだとどこで区切ったらよいか。
例えば広告に掲載されていた問題の冒頭はhttps://www.nichinoken.co.jp/shikakumaru/201809_ko/
「イマノシャカイデハサマザマナキマリゴトヤセイドカガクギジュツヲオウヨウシタドウグヤセツビナドガオオキナヤウワリヲハタシテイマス。」

カナ漢字交じりに直してみましょうか。
「今の社会では、様々な決まりごとや・・・」ここまではスラスラできますね。でもそこから先は?
「今の社会では、ざまざまなき狩りごとや制度か 学技術?」違う違う 「制度、科学技術」と並列になっていますね。
と言う具合です。

Wikipediaによればこの「ぎなた読み」は「一般的に読字力・語彙力に乏しい子供が行う読書の悪癖のひとつとして知られ、通常、小学一年生修了か二年生の一学期末までに教育者の指導で修正すべきものとされているが、それらを意図的に使った言葉遊びも存在する。 」だそうです。

どういうことかというと、一文字一文字に注目してしまうと、区切りが見えなくなってしまいます。では、熟語単位でみていけばよいかと言うと、それだけではダメですね。先ほどの「決まりごとや制度か」のような妙な区切りになって話が続きません。つま一度に視野に入れる字数(アイスパンといいます)を大きくして、その中で適切な区切りを設定していく作業が必要と言うわけです。「制度か」ではなく「制度、科学技術」と次の熟語を視野に入れて区切りを探っていくわけです。
このような問題を入試に出した学校としては、読字力、語彙力などをベースにして、国語力全体を見ようとしているのかな、ということが想像できます。
ここでは決して中学受験を奨励したり、進学塾の宣伝をするつもりはありません。むしろ日常生活を通して国語力を伸ばしましょう、ということを伝えたいと思います。
以前、このブログで「NIE」の話題を数回に分けて取り上げました。新聞を教育に活かしましょう、という内容です。その中で天声人語のようなコラム記事を使った国語学習の例を挙げました。
天声人語のようなコラムをいったん全部ひらがなに直してしまう。全部ひらがなになった天声人語を、今度は自力でカナ漢字交じり文に直してみる。そうすると漢字や熟語などの勉強になるし、知らない言葉があれば自分で調べて勉強することもできますよ、というようなことをお伝えしました。
今回入試問題として出されたものはまさにこの辺りのことですね。特別な塾に通ったりしなくても、手元にある新聞記事をちょっとアレンジするだけで読字力、語彙力などを高めることができるということです。

せっかくですから、騙された?つもりになって、ぎなた読みの文をいくつか取り上げてみましょうか。


なぞなぞnazonazo2.nethttps://www.nazo2.net/kotobaasobi/ginatayomi/1.htmlからいくつか引用させていただきました。
1.はなこさんじゅうにさい。
→花子さんの年齢は?
2.うみにいるかのたいぐん。
→うみにいるのは何?
3.かがみみにきた。
→何をしに来たの?
4.こうしゅうかいのしゅっけつ。
→出欠か出血か。
5.ふたえにまげてくびにかけるじゅず。
→数珠をどこにかけるの?

いろいろありますね。
多分、外国語にもこういう例はあるのでしょう。でもカナ漢字混じり文を使う日本語ならではの面白さと言うのもあります。間違ったからダメ、ではなく、どうして間違ったのか、原因がぎなた読みだったりすると、言葉遊びとして面白いかも。

ちなみにうちの子どもが好きだったのが
「おかあさんきょうぱんつくった」。
お粗末でした。

ANDゼミナール(アンドゼミナール)日本橋人形町校へお気軽にお問い合わせください。

▼体験会のお申込みはこちら
https://and-sem.jp/experience/

◆お問合せ
メ ー ル:info@and-sem.jp
電  話:03-6860-4021
運営会社:ANDゼミナール(モイライビジネス株式会社)
住  所:〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1-19-3島村ビル3F
営業時間:15:00~22:00(日祝はお休み)

◆Facebookページ「ANDゼミナール日本橋人形町校」ぜひ「いいね!」を!
https://www.facebook.com/andsem/
※教育・塾のニュースや、キャンペーン・授業風景・STEM教育・国語・算数・英語など随時更新中♪


(ANDゼミナールからのお知らせ)暑さ寒さも彼岸まで


こんにちは、ANDゼミナール(アンドゼミナール)です。ANDゼミナール(アンドゼミナール)は日本橋人形町にある塾です。

今日のお題は:「暑さ寒さも彼岸まで」

今年の夏はともかく記録づくめでした。

東京は6月中に梅雨明け、観測史上最速とか。結果的に梅雨の降水量も非常に少なくなっていました。(その割に水不足が叫ばれなかったのはなぜ?ダムの貯水量の推移をみると、確かに50%以上をキープしてました。)
その後、35度以上の猛暑日が何日も続きました。40度以上のとてつもない猛暑日のところも。しかも1日だけでなく、何日か続いていました。あちこちで熱中症の被害の話も出ていました。
8月の半ば過ぎにいったん気温が下がったかと思ったら、また真夏日の連続。
山陰・山陽で豪雨の被害が出たと思ったら、東北や北海道でも豪雨の被害。河川の決壊、土砂崩れなどの被害のニュースもたくさん報じられました。東京でもゲリラ豪雨。道路が冠水して車が動けなくなったというニュースもありました。

立て続けに台風が日本を襲来しましたね。それも並みの台風ではなく「今年一番」とか「非常に強い」とかケタ外れの勢力でした。(これもまだ油断できません。これからまだまだ台風の被害が出る危険性もあります。)

さすがに9月も半ばを過ぎて、このところ朝晩は最低気温が20度を下回ることも。最高気温も30度を超えることはありますが、もうだいぶ落ち着いてきていますね。(油断できません。また猛暑日復活、ってことも。街中が静かになったと思ったら、セミの鳴き声も聞かなくなりました。

昔から言われている「暑さ寒さも彼岸まで」のとおりですね。
ちょうど今日が「彼岸の入り」です。日曜日が彼岸の中日(これは「なかび」とは読まずに「ちゅうにち」と読みますね)、秋分の日になります。

気温はまだまだ油断できませんが、植物の世界はしっかりと暦を知っているようです。
毎年この時期になると不思議と「彼岸花」が咲きだします。写真は私のいつもの散歩コースに咲いていたもの。

彼岸花、別名「曼殊沙華」。(彼岸花と曼殊沙華の植物学的な話はここではパス。)
お彼岸と言う仏教の歳時記とちょうど重なる名前ですね。曼殊沙華、法華経の第一序品に「蔓陀羅華、摩訶曼陀羅華、蔓殊沙華、摩訶蔓殊沙華、而散仏上」という一節があります。「蔓陀羅華や曼殊沙華の花が釈迦牟尼仏の上に降り注いだ」というような内容でしょうか。

仏教で言う「曼殊沙華」は想像上の天界の花です。ですから、ここに出てきた曼殊沙華がそのまま彼岸花をさしているというようには考えない方がいいでしょうね。

私くらいの世代だと「曼殊沙華」と言えば「山口百恵」を思い出す人が多いのでは?山口百恵さんはそれこそ伝説的な名歌手ですから、私くらいの世代に限らず、今の若い世代の人たちも知っているでしょうか。

さて、彼岸花、というと曼殊沙華以外にも別名がたくさんあります。
死人花、幽霊花、地獄花、蛇花・・・どうも嫌な名前が多いですね。これは彼岸花が野生で生えることは少なく、田畑、あぜ道、墓地などに人工的に植えられていることが多いために、彼岸花=墓地というようなイメージが定着しているのでしょう。

それではなぜ彼岸花が田畑や墓地に植えられているのでしょうか。このあたりは民俗学とか歴史学とかの分野になるのでしょうが、私は以前こんな話を聞いたことがあります。
彼岸花の根っこには猛毒がある(これは事実)。田畑に植えておくとモグラやネズミがその猛毒を避けるために寄ってこない、モグラ・ネズミ除けの目的なのだそうです。また墓地に植えるのも同様にモグラやネズミが埋葬された死体を荒らすのを避けるため、だそうです。
またこんな話も聞いたことがあります。
彼岸花の根っこ(地下茎)には猛毒があるが、これは水に晒せば簡単に除去できる。毒を除去した後の地下茎は良質なでんぷんとなるので飢饉の際には食料に転じることができるそうです。

彼岸花に陰鬱な別名を付けているのは、子どもたちや猛毒を知らない人たちが、いたずらに地下茎に触れないようにする目的とか、あるいは地下茎を食料にするのは最後の最後の手段でそれまで子どもたちが掘り起こしたりしないようにするためなのだ、などと言い伝えがいろいろあります。

先に彼岸花と仏教の曼殊沙華を同一視しない方が良い、と書きました。よく「彼岸花は赤、法華経に出てくる曼殊沙華は白。だから違う」というような短絡的な説明をする人がいますが、白い彼岸花もあるのをご存知ですか。この写真は私のいつものお散歩コースで撮ったもの。赤い彼岸花と白い彼岸花が並んで咲いています。(この辺りの植物学的な話もここではパス。)

暑さ寒さも彼岸まで、ちょっと暑さも一息ついたところで、仏教とは言わないまでも、こうした彼岸花・曼殊沙華の言い伝えなどお年寄りに伺ってみてはいかがでしょうか。

ANDゼミナール(アンドゼミナール)日本橋人形町校へお気軽にお問い合わせください。

▼体験会のお申込みはこちら
https://and-sem.jp/experience/

◆お問合せ
メ ー ル:info@and-sem.jp
電  話:03-6860-4021
運営会社:ANDゼミナール(モイライビジネス株式会社)
住  所:〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1-19-3島村ビル3F
営業時間:15:00~22:00(日祝はお休み)

◆Facebookページ「ANDゼミナール日本橋人形町校」ぜひ「いいね!」を!
https://www.facebook.com/andsem/
※教育・塾のニュースや、キャンペーン・授業風景・STEM教育・国語・算数・英語など随時更新中♪


(ANDゼミナールからのお知らせ)新聞活用のヒント


こんにちは、ANDゼミナール(アンドゼミナール)です。ANDゼミナール(アンドゼミナール)は日本橋人形町にある塾です。

先日は続けてNIEを取り上げました。その中でちょっと補足した方が良い点がありましたので、補足させてください。

①NIEが効果的なのはわかった でもウチは新聞購読していない
昔の日本の風景として、朝早く牛乳屋さん、新聞屋さんが家々を回って配達する、というのがありました。最近は早朝に宅配の牛乳屋さんを見ることはめっきり減りました。新聞屋さんは今も早朝に配達しているのをよく見かけます。それでも新聞の購読者数というのは過去10年で数百万戸単位で減っているそうです。「新聞の販売部数などの推移をグラフ化してみる(2018年前期まで)(最新)」http://www.garbagenews.net/archives/2194431.html
理由はいろいろあるでしょう。ライフスタイルの変化、というのがかなり大きいかも。牛乳屋さんの宅配に頼らずとも、近くのコンビニで1リットルパックを買った方が安い、ですね。今も続けている宅配の牛乳屋さんだと、特別な商品(宅配専用)が含まれていることが多いようです。(このあたりは大手乳業メーカーのホームページに書かれています。)
「新聞なんか読まなくたって、テレビのニュースで充分だよ」という人、多いのでは?その反対に、「せっかく新聞をとったって、隅から隅まで読んでいる時間なんてないよ」とか「テレビ欄とスポーツ欄しか読まないから、お金がもったいない」とか。
ここは読者数減の原因を分析するところではありませんから、これ以上は深入りしないことに。
私の周囲でも新聞を定期購読していないという人はたくさんいます。でも、購読しなくても新聞記事を読むことはできますね。デジタル版というエディションです。
大手の新聞社はデジタル版を発行していて、ネットで読むことができます。
(位置づけが各社まちまちで、①定期購読料+αで読める ②デジタル版用の料金設定 ③定期購読料+登録で読める ④そもそも無料 などなど)


本来なら、配達や印刷・用紙代がかからないわけですから、デジタル版を格安で提供してくれればいいのですが、そうすると尚更定期購読者数減に拍車をかけることになるのでそこまで踏み込めないのでしょうね。
朝日、毎日、産経の大手三紙のみならず、日経、東京、神奈川などもデジタル版を提供していて、社説やコラムなどは無料・登録なしで読めるところがほとんど。社説などを利用して国語の勉強に、と思っている人はこれを利用すればよいでしょう。印刷してスクラップブックに、という使い方もできます。
ウチは定期購読してないよ、というご家庭でも心配はいりませんね。

②社説を要約すると国語力がつくらしい、でも難しくて無理
よくNIEの記事をみると「社説を要約」などという文言が目につきます。でも社説を要約できる人って、たぶん高校生?中学生あたりならできる?小学生にはどう?小学校低学年で新聞の社説をスラスラ読める人って、まずいないでしょう(いるかもしれないけど。)これについてこういう記事がありました。「「天声人語を要約すると成績が伸びる」という勘違い」https://www.e-juken.jp/benkyo/tenseijingo.html
ここで執筆者の小川先生はこうおっしゃっています。
「受験に限らずですが、すべての勉強の基本は国語だと言われます。」おっしゃる通り。日本で勉強している以上、日本語・国語をベースにしないと教科書も参考書も読めないし、そもそも問題を解くことができません。しっかりとした国語力・読解力・語彙力があっての勉強でしょう。
「文章を要約するには、文章の話題を理解し、また筆者が何を言いたいのか読み取る力が必要です。
要約ができるということは、文章の内容、意味、筆者の意図を理解しているということで、内容が理解できていれば、国語の問題としてその文章が出題されても解くことができるということになります。」
これもおっしゃる通り。内容を理解していなければ要約などできません。要約できるということは内容を理解しているということですよね。
小川先生が問題提起されているのはこの先です。
「まだ読解力や知識が十分でない子が、適切なサポートもなしに天声人語を要約しようとすれば、膨大な時間をかけたあげく自分でも何を書いているか分からない状態に陥る可能性がとても高いのです。
そもそも大人向けに欠かれた社説であるということもあり、難度が高い勉強法なのです。」(原文通り引用。(欠かれた→書かれた の変換ミスでしょうね。))


これまたおっしゃる通り。小学生に「社説を読んで要約せよ」と言ったら、ハードルが高すぎます。
小川先生もおっしゃっているように、どうしても社説を読んで要約しようとするならば「小学生版」の新聞を読んだ方が良いと思います。
私もこの点を注意していて、「社説を要約せよ」ということは書きませんでした。ではどうしたらよいのかというと、「読んで内容をまとめる、1行でも100文字でもよい、」ということなんですね。「何についての話題か」それだけでも内容をまとめる一歩になります。保護者の方(あるいはご年長のご兄弟)と新聞の内容についてあれこれ話をしてみると良いと思います。
子:「この記事は〇〇について書いてあるんだね、ぼくはこの意見に反対だけどね」
保護者:「どうして反対なの?」
こんなやりとりをするだけで新聞記事の理解を深めることができると思います。
子:「この記事に出てくる〇〇ってどういう意味?」
保護者:「辞書で調べてみたら?」「ネットでググってみようよ」「それはね・・・ということさ」


親子の対話にもつながりますし、お子さまがどういう感性をお持ちなのか、ということを知るきっかけにもなりますね。

新聞を活用するには、お子さまの年齢・興味・希望進路などいろいろな条件がかかわってくると思います。画一的な「〇〇せよ」という使い方ではなく、記事を読むことに慣れ、新聞を身近に感じるようになることが一番大切だと思います。中学生くらいになれば一人にまかせても良いかもしれませんが、小学生、特に低学年・中学年くらいまででしたら、保護者の方々と一緒に新聞記事に取り組んでみてはいかがでしょうか。

ANDゼミナール(アンドゼミナール)日本橋人形町校へお気軽にお問い合わせください。

▼体験会のお申込みはこちら
https://and-sem.jp/experience/

◆お問合せ
メ ー ル:info@and-sem.jp
電  話:03-6860-4021
運営会社:ANDゼミナール(モイライビジネス株式会社)
住  所:〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1-19-3島村ビル3F
営業時間:15:00~22:00(日祝はお休み)

◆Facebookページ「ANDゼミナール日本橋人形町校」ぜひ「いいね!」を!
https://www.facebook.com/andsem/
※教育・塾のニュースや、キャンペーン・授業風景・STEM教育・国語・算数・英語など随時更新中♪


<ANDゼミナールからのお知らせ>NIEを活用してみましょう

こんにちは、ANDゼミナール(アンドゼミナール)です。ANDゼミナール(アンドゼミナール)は日本橋人形町にある塾です。

今日のお題は「NIEを活用してみましょう」。

みなさんは「NIE」という言葉をご存知でしょうか。”Newspaper In Education”の頭文字をとったものです。「エヌ・アイ・イー」と読みます。新聞を学校などの教育の分野で活用しましょう、というものです。日本だけでなく世界80か国以上で同じような取り組みが行われています。くわしくはこちら。)

新聞を教育の分野で活用しよう、というとすぐに「入試問題に天声人語のような新聞のコラムが出るからね。社説なんかも読んでおいた方が良いよ」という括りになってしまいますが、このNIEの取り組みはこれだけにとどまらず、もっと幅広いものです。

テレビやマスコミなどで池上彰さんが時事ネタやいろいろな知識をわかりやすく解説してくれています。(スタートはNHKのこどもニュースでしたよね。)新聞を読んでこうした知識を身に着け、池上さんみたいになれたらすばらしいと思いませんか?

新聞を学校で活用する方法については、それぞれの学校で先生方がいろいろ工夫されていると思います。ここではご家庭で簡単に始められる活用方法としていくつか紹介させてください。

たくさんある新聞記事の中でも今日は朝刊の1面下の方に掲載されているコラム(朝日新聞では「天声人語」というものです)を活用するものを取り上げます。

実はこのコラムだけでも活用方法はたくさんあるんですよ。(朝日新聞を例に挙げていますが、各社独自にコラムを作っています。読売新聞:編集手帳、毎日新聞:余録、東京新聞:筆洗など。どれでも活用方法は同じです。)

以下に4つほど活用例を挙げてみます。

①天声人語をすべてひらがなで書き換えて、それを教材として、適切なカナ漢字交じり文に直すというもの。

知っているようで実は書けない、とりあえず読めるけど書けない、そういう単語・熟語がたくさんあることに気づきます。すべての文をひらがなに書き換えるなんて大変だよ、と思うかもしれませんが、これはパソコンについているIMEというカナ漢字変換機能を使えば簡単です。(例:ATOKを活用→Justsystemのホームページをご覧ください。

少しだけ例を挙げてみます。

原文:大正期の関東大震災でも停電が起き、石油ランプが一時的に復活したようだ。そのころ新聞に載った「路傍のランプ商人」という絵を見ると、「電灯の来るまで」のノボリをたてて、道端でランプを並べている▼当時のジャーナリスト宮武外骨(みやたけがいこつ)によれば、ランプのほか、街頭ではロウソク灯も現れたという(『震災画報』)。文明生活のもろさが指摘された震災だったが、現代はその比ではないだろう。一昨日の地震により、北海道全域の電気が止まった(朝日新聞:天声人語:2018年9月8日朝刊)

ひらがな:たいしょうきのかんとうだいしんさいでもていでんがおき、せきゆらんぷがいちじてきにふっかつしたようだ。そのころしんぶんにのった「ろぼうのらんぷしょうにん」というえをみると、「でんとうのくるまで」ののぼりをたてて、みちばたでらんぷをならべている▼とうじのじゃーなりすとみやたけがいこつによれば、らんぷのほか、がいとうではろうそくとうもあらわれたという(『しんさいがほう』)。ぶんめいせいかつのもろさがしてきされたしんさいだったが、げんだいはそのひではないだろう。いっさくじつのじしんにより、ほっかいどうぜんいきのでんきがとまった

どうでしょうか。ひらがなの文を見ながら、すべて的確にカナ漢字交じり文で書くことができるでしょうか。(かなり難しい。)漢字の良い勉強になりますね。

また読んでいて意味の分からない単語や人名が出てきたら、ちょっと辞書やネットで検索してみるとまた何倍もの知識を身に着けることになりますね。

②天声人語を切り抜いてノートに貼ります。次にこのコラムの内容を簡潔にまとめてみます。

最初は難しいでしょうから「何についての話題か」だけでも構いません。慣れてきたら少しずつ具体的に内容をまとめていきます。

実は私が高校の教員を務めていた時に、AO入試や推薦入試の課題で、「長文を読んで内容を簡潔にまとめろ、」というものがいろいろな大学で出されていました。生徒たちは日ごろから文章を読むことに慣れていない上に、簡潔にまとめるという作業の要領がつかめずに四苦八苦していました。

普段からこうした「文を読んでまとめる」という作業に慣れておくと、いざ自分の番になっても慌てる必要はありませんね。

③上の②でやったことに付け加えて「自分はどう思うか」をまとめるものです。

これはなかなか難しい。今年の夏休み、ANDゼミナールでは読書感想文の夏期特別講座を実施しました。本を読んで自分の意見や感想をまとめるわけですが、一人ではなかなかうまくまとめられないというお子さまがたくさんいらっしゃいました。

最近は学校や会社でも「プレゼン能力」が要求されています。自分はどう思うか、自分の考えを人前で発表する、こうした能力を養ううえで、感想文をはじめ「自分の意見をまとめる」という作業は非常に重要です。

④コラムをそのままノートに書き写す、これだけです。

「天声人語書き写しノート」というのが販売されています。単に「読め」と言われると、読み飛ばして読んだ気になってしまうことが多いのですが、書き写す作業をすると、いい加減な読み方はできません。しっかりと自分の目で追いながら、自分の手を動かして書き写す必要があります。

①~③は、どちらかというとお子さま向けの活用だったかもしれませんが、④はおとな、それも高齢者にこそぜひやっていただきたい活用法です。

というのも、読んで、自分の手を動かして書き写すという作業が、認知症予防に非常に効果があるそうです。読むときに音読するとなお良いとか。認知症予防というと何か特別な作業とか特別な教材とかが必要になりそうですが、毎日届けられる新聞を活用するわけですから、非常にハードルが低いものだと思います。(他人に勧めているだけではなく、自分でもやらなきゃいけないなぁ。)

天声人語以外の記事を活用する方法もあります。これまた朝日新聞を例にとりますが、他紙でも同様です。

2面に「いちからわかる!」という囲み記事が連載されています。これはその時々の時事問題(用語など)を簡潔に解説している記事です。毎日連載されていますので、これだけを読むだけでも一カ月後には相当な知識が蓄えられることになりますね。

テレビのコマーシャルでも取り上げられていますが「しつもんドラえもん」という記事もあります。これは「いちからわかる!」よりももっと低年齢の人を対象にした同様の時事問題解説です。

「社説はちょっと堅いからなぁ」と思う方も多いと思います。読み慣れてしまえば全然堅苦しくはないのですが、普段新聞に慣れていない人たちには少々とっつきにくいかも。初めはコラムから入って、少しずつ社説にも目が行くようになると良いですね。

新聞の活用方法はそれこそ無限にあります。今回は朝刊1面のコラムを例にとりましたが、何回かに分けて新聞の活用方法を書いてみたいと思います。

※このブログには決して特定の新聞を推奨する意図はありません。どの新聞でも同じようなコラムがありますので、お手元の新聞をご活用いただければ幸いです。

▼体験会のお申込みはこちら
https://and-sem.jp/experience/

◆お問合せ
メ ー ル:info@and-sem.jp
電  話:03-6860-4021
運営会社:ANDゼミナール(モイライビジネス株式会社)
住  所:〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1-19-3島村ビル3F
営業時間:15:00~22:00(日祝はお休み)

◆Facebookページ「ANDゼミナール日本橋人形町校」ぜひ「いいね!」を!
https://www.facebook.com/andsem/
※教育・塾のニュースや、キャンペーン・授業風景・STEM教育・国語・算数・英語など随時更新中♪


<ANDゼミナールからのお知らせ>豪華客船は海のもずくとなって消えた??なぬっ?

こんにちは、ANDゼミナール(アンドゼミナール)です。ANDゼミナール(アンドゼミナール)は日本橋人形町にある塾です。

今日のお題は・・・

①豪華客船タイタニックは嵐の中、海のもずくとなって消えた?

え?何言ってるの?これを見て笑った人、おかしいなと思った人は正常。思わなかった人は国語力を鍛えた方が良いかもしれません。
海のもずく?モズクって食べ物でしょ。

正しくは「海の藻屑となって消えた」ですね。藻屑とは海藻が細かく砕けたくずのことです。
豪華客船も粉々に砕けてしまった、という気持ちを表す表現です。でも、結構こうした言い間違い、勘違いってやってしまうんですね。

こんな表現もよく聞きますね。

②おいしい料理を食べて舌づつみを打った。

どこがオカシイ?実は・・・舌づつみって言葉はないんですね。正しくは「舌鼓を打つ」です。
鼓、日本に古くからある、あの小さな太鼓です。あの鼓を打つように舌を鳴らす、それが舌鼓。

大辞林第三版では「おいしい物を味わった満足感を舌を鳴らして表す」と説明しています。

話をしていて、皆さんよくやらかすのが、空港やら駅の通路についているエスカレータみたいなもの、乗っかるとグーンと運んでくれて、楽ですよね。
これをうっかり・・・

③歩く歩道・・・?

歩道はどこだって歩くもの。「動く歩道、」って言いたいんですけど、ついつい「歩く歩道」って言ってしまう人いませんか?

こういう言い間違いって、そもそも使い方を間違えて覚えてしまったものとか、正しく使おうと思っているのにはずみで間違った言い方をしてしまうこととか、原因はいろいろ。

もう少し見てみましょうか。

④巨人の菅野投手は、前回の汚名挽回とばかりに、この試合は初回から全力投球を続けた。

「挽回」って取り戻すって意味ですね。汚名を取り戻してどうすんの?という話。

正しくは「名誉挽回」あるいは「汚名返上」。この二つが奇妙に合体してこんな言葉になってしまったんです。

テレビを見ていると、アナウンサーやコメンテーターも間違って使っている例がありますよ。

⑤大型で強い台風21号は瞬間最大風速40メートルで各地に多くの被害をもたらした。

これ、どこがオカシイ?実は瞬間最大風速って言葉はないんです。短時間の風速を瞬間風速、その最大のものが最大瞬間風速。
Wikipediaから説明を引用すると

[日本国内において単に「風速」という場合、地上気象観測では、地上約10メートルの高さにおける10分間の平均風速を表し、0.25秒ごとに更新される3秒(12サンプル)平均を瞬間風速という。 ]

⑥経団連は大学生の就職活動に関して制限を撤廃しようとしている。これは青田刈りを助長するだけだ。

青田刈り。まだ稲が実らないうちの穂先が青い状態。実る前に刈り取ってしまおう、という、言ってみればフライングですね、
そういう状態だから青田刈り。どこが悪いんだ!?って悪いですね。
正しくは「青田買い」です。
ちょっとこれもWikipediaから説明を引き写すと

[青田買い(あおたがい)とは、農業においては、その年の稲の収穫前に収穫量を見越した上で先買いすること。本来は先物取引の一種である。
このことから転じて、企業が新入社員の採用を行う場合に早い段階から学生に対して内定を出すこと]、だそうです。

実は青田刈りという言葉もちゃんとあるんですね。ただし、戦国時代に城の周囲の田畑がまだ青いうちに刈り取って収穫を減らしてしまおうという戦略だそうです。青田買いとは全然意味が違います。

⑦階段から落ちた痛みの大きさに太郎は思わず眉をしかめた。
これはちょっと変だぞ、ってわかる例でしたね。
不快な感じを表すのは「眉をひそめる」。苦痛にあえぐのは「顔をしかめる」ですね。

このように二つの別の表現が、何かのはずみで奇妙に合体してしまい、誤用が生まれる、ってけっこう多いですね。

例を挙げればきりがありません。(何かの折にまた誤用例を特集するつもりです。)ただここまででお気づきのことと思いますが、

言葉は仮に誤っていても大多数の人が使うようになれば、それが正用法となってしまいます。

⑧あのレストランは俺たちサラリーマンには敷居が高いよなぁ。

「敷居が高い、」これは本来[不義理や面目の立たないことがあって、その人の家に行きにくい]という意味でした。
つまりこちら側に何らかの責任があって行きにくい、という意味でした。
ところが今ではこの用例のように、[高級過ぎたり、上品過ぎたりして、入りにくい意味]に転用されています。(国立国語研究所 コーパスを利用した言葉の意味・用法の変化の研究  より)
だからといって何でも変えて構わないというわけではありません。やはりもともとの意味を知ったうえで、意味の変化に対応する、基本は正用法ということは変わりませんね。

日本語って、いえ、言葉って本当に奥が深いですねぇ。

▼体験会のお申込みはこちら
https://and-sem.jp/experience/

◆お問合せ
メ ー ル:info@and-sem.jp
電  話:03-6860-4021
運営会社:ANDゼミナール(モイライビジネス株式会社)
住  所:〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1-19-3島村ビル3F
営業時間:15:00~22:00(日祝はお休み)

◆Facebookページ「ANDゼミナール日本橋人形町校」ぜひ「いいね!」を!
https://www.facebook.com/andsem/
※教育・塾のニュースや、キャンペーン・授業風景・STEM教育・国語・算数・英語など随時更新中♪


<ANDゼミナールからのお知らせ>旅行の準備のための買出しにいく・・・あれ?

こんにちは。
ANDゼミナール(アンドゼミナール)日本橋人形町校です。今日のテーマは「の」を考える・・・。

「旅行の準備のための買出しにいく。」
日本語としては正しい。でも、ちょっとヘン。なぜでしょう。
Windowsでカナ漢字変換ソフトATOKなどを使っていると、こういう変換をすると「のが重なっているよ」と警告が出ます。(他の文章校正ソフトを使っていても同じ。)

「旅行の」の「の」を格助詞と言います。格助詞「の」はとても便利で文書をつなぐときについつい乱用してしまいます。
「書き方ができる人コム」(https://kakikata.dkrht.com/kihon/kihon01100.html)というサイトがあって、ここではどのようにしたら文章が上手に書けるか、ワンランク上の文を書くコツなどを教えてくれています。このサイトによると格助詞の使い方を見れば、文章を書くのが得意な人かどうかが分かってしまうそうです。(タイトルの日本語がおかしい?と感じなかった人はもう少し日本語の語感を勉強した方が良いかも。)
「でも、これしか表現できないじゃん」と言う人もいると思います。ではどうしたらよいでしょうか。
これには「言い方を変える」のが一番。「~の」ではなく、「~する」というような形です。表題の場合は
「旅行の準備をするために買い物に行く」
とするのだそうです。確かにこちらの方がこなれた感じですし、のを連発するとどうしても幼稚な印象になってしまいます。
それでは次の例。
「いつでもバーゲンセールのその店は、昨日も大安売りで、私もつい買ってしまった。」

これはどこがヘンでしょうか。会話体では特に問題にならないかもしれませんね。普通に使ってるよ、という人も多いでしょう。でもひとたび文字になってしまうと、やはりどこかヘンです。
先ほどは「の」が多かったですが、今度は「も」がちょっと鼻につきます。
では、どうしましょうか。
「常にバーゲンセールのその店は、昨日も大安売りで、私はつい買ってしまった。」
もちろん、これが唯一の正解というわけではなく、もっとよい言い換えもあるかもしれません。会話では、一度口から出てしまえば修正できませんが、書き言葉では、書く前に頭の中で整理してみるとか、書いた後で読み返して推敲してみるとかいろいろ手段はありますね。
ただ、助詞を重ねることが必ずしも悪いこととは限りません。というのも、文学作品や何か注目を集めたいというときには、意識的に「あれ?」と思うような表現を使うことがあります。
それだけでなく、同じ音(助詞に限らず)を重ねることでリズムが生まれるということもありますね。最近の音楽シーンではラップなんかがその典型です。メロディーラインはないけれど、パーカッションとボーカルのリズム、それだけでメロディー以上の効果を生み出しています。
例えばICE BAHNの「越冬」、これは「ouai」「ouui」など同じ母音の単語を3つずつ繰り返すことでとてもリズミカルな効果が出ています。(テクニカルな押韻や言葉遊びが見あれる日本語ラップの曲)(https://matome.naver.jp/odai/2136983518556866601)このサイトではラップの歌詞をそのまま、押韻や同じ音の繰り返しの部分をローマ字で指摘してくれてとても分かりやすいと思います。私はラップはわかりませんが、聞いてみればとてもリズミカル、押韻の部分が耳に残るのはよくわかります。

さて、今回のテーマ、助詞の「の」の例はどうでしょうか。
ちょっと(かなり)古いですが、万葉集にこういう歌があります。皆さんご存知でしょう。
石(いは)ばしる垂水(たるみ)の上(うへ)のさ蕨(わらび)の萌(も)え出づる春になりにけるかも
(志貴皇子)

み吉野の象山(きさやま)の際(ま)の木末(こぬれ)にはここだもさわく鳥の声かも
(山部宿禰赤人)
「の」という音がリズミカルに響きますね。かつて甲南女子大学の教授をされていた犬養孝先生は授業の中で「の~の~の~の律動ね」と楽しそうに話されていたのを思い出します。
言葉というのは本当に奥深い。何も考えずに話したり文を書いたりすると「~の」を乱発して、結果として妙な日本語になってしまうこともありますし、逆に「~の」をうまく使いこなして、とてもリズミカルな表現を生み出すこともできます。
うまく使いこなすか、別の表現に書き換えるか、いずれにしても言葉の奥深さに気づく良い例だと思います。

▼体験会のお申込みはこちら
https://and-sem.jp/experience/

◆お問合せ
メ ー ル:info@and-sem.jp
電  話:03-6860-4021
運営会社:ANDゼミナール(モイライビジネス株式会社)
住  所:〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1-19-3島村ビル3F
営業時間:15:00~22:00(日祝はお休み)

◆Facebookページ「ANDゼミナール日本橋人形町校」ぜひ「いいね!」を!
https://www.facebook.com/andsem/
※教育・塾のニュースや、キャンペーン・授業風景・STEM教育・国語・算数・英語など随時更新中♪


<ANDゼミナールからのお知らせ>暑さも収まったら、お散歩でもいかが?

こんにちは。
ANDゼミナール(アンドゼミナール)日本橋人形町校です。

今日のお題は「暑さも収まったら、お散歩でもいかが?」
本当に記録的な暑さの2018年夏でした。平均気温が平年比で1.8度高かった、ということもそうですが、最高気温の日本記録を更新し、更に40度台があちこちで記録されたのですから、尋常ではありません。
9月は「今年最強の台風」で幕開け。まだまだ安心できる気候にはならないでしょうが、今のうちから「涼しくなったら・・・」の計画を立ててみてはいかがでしょうか。
「森鴎外記念会」という会が文学者の軌跡をたどる街歩きの冊子を発行しているそうです。値段もお手頃(170円)ということなので、この本を頼りに、秋のお散歩コースを作ってみては?
(東京新聞2018年9月3日付朝刊より)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201809/CK2018090302000118.html

私の親しい友人(元高校の国語の先生)は退職後に近隣の人や、かつての同僚を誘って、休日に文学名所めぐりの会を開いています。私も何度か参加させていただきました。
元国語の先生ですから、話は上手。普段の授業の中では語れなかったような、文学者の裏ネタなども次々に暴露してくれました。教科書で読む文学作品はなんとなく窓の向こうの風景のようですが、実際に舞台となった土地を歩き、当時の建物を見学し、その当時の作者の心情やら(女性関係?男性関係?)などを聞くと、窓の向こうではなく、自分がその作品の中に入り込んだような錯覚に陥ります。登場人物の顔、スタイル、服装などを想像してみるのも良いでしょう。
こうしたガイド役の人が身近にいなくとも、今回ご紹介した街歩きの冊子があれば、一人でも十分楽しめそうです。どのような内容なのか、東京新聞の記事をそのまま一部抜粋してみます。

『二〇一六、一七年発行の二冊のコースは、いずれも鴎外が半生を過ごした「観潮楼(かんちょうろう)」(同区千駄木)跡に立つ区立森鴎外記念館が起点。一冊目の「観潮楼から芝、明舟町へ」は、鴎外が実際に歩いたと考えられる港区虎ノ門までの約六・五キロをたどる。続く「団子坂から谷中・上野へ」は、鴎外の小説「青年」の舞台となった上野や谷中(台東区)など、直径一キロほどのエリアを巡る。
地域ゆかりの文学作品の場面や文学者のエピソードが盛り込まれており、「団子坂-」では、夏目漱石(一八六七~一九一六年)の「三四郎」の主人公が団子坂(千駄木)を下って行くと説明。その様子は、鴎外の小説「団子坂(対話)」でも触れられていると紹介、小説の該当部分を引用して載せた。東京芸術大(台東区上野公園)を取り上げたページには、鴎外の講義を聴講した詩人の高村光太郎(一八八三~一九五六年)による回想を掲載している。』
どうでしょうか。団子坂といえば、2年ほど前話題になった「谷根千(谷中・根岸・千駄木)」の有名な場所。近くの「潮見坂」はかつて東京湾が見えたゆえのネーミングとか。落語の舞台になった「七面堂」も近くにあるとか。街歩き冊子に書かれた文学者の足跡をたどりつつ、その土地のネーミング、語源などたどってみると更に面白味も出てくるかもしれません。

単にグーグルマップを片手に目的地まで一目散、それではせっかく出かけたのにもったいない。あちこちより道をしつつ、文学者に思いをはせたり、おいしいものを食べたり、いろいろできそうです。
そうは言っても、まだまだ暑そう。暑さの中、お出かけでしたらくれぐれもお身体にご注意を。

▼体験会のお申込みはこちら
https://and-sem.jp/experience/

◆お問合せ
メ ー ル:info@and-sem.jp
電  話:03-6860-4021
運営会社:ANDゼミナール(モイライビジネス株式会社)
住  所:〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1-19-3島村ビル3F
営業時間:15:00~22:00(日祝はお休み)

◆Facebookページ「ANDゼミナール日本橋人形町校」ぜひ「いいね!」を!
https://www.facebook.com/andsem/
※教育・塾のニュースや、キャンペーン・授業風景・STEM教育・国語・算数・英語など随時更新中♪


<ANDゼミナールからのお知らせ>宛字(当て字)は日本人の情緒の賜物・・・


こんにちは。
ANDゼミナール(アンドゼミナール)日本橋人形町校です。

朝日新聞連載の「好書好日」(2018年8月8日)に面白い記事を見つけました。

タイトルは「この漢字読める? 「宛字」は日本人の情緒の賜物 杉本つとむさん「宛字百景」」です。
宛字=あてじ、です。私が宛字と聞いてすぐに思い浮かべるのは、70年代の暴走族などが使っていた「夜露死苦」。でもこれはどうやら単に音を当てただけで、宛字ではなさそう。宛字というのはもっともっと奥深いものみたいですよ。

この記事の内容は、日本人がいつごろから宛字を使い始めたのか、というところから始まります。杉本さんの著作の中に出ている「一二三」で「うたたね」「一二」で「つまびらか」、どうしてそういう読みになるのか、歴史をたどったり、その言葉の背後にある深~い話など。

これも宛字なのでしょうね、高校時代、国語の授業で「五月蠅い」と書いて「うるさい」と読むと教わって「こりゃ面白いわ」、と思った記憶がよみがえります。結構明治期の小説家たちは大胆にもこうした「宛字」をどんどん創作していたみたい。

「食べる」という字を幕末までは「給る」と書いていたそうです。食べ物は神様から給わるもの、という考えが背景にあるとか。「飯(めし)」も元は「召し」だったとか。

この記事で一番興味深かったのは次のようなやり取りのところです。
インタビューワーは「今、私たちは漢字の試験などで「ここではこの字を書かないと間違いになる」などと苦労していますが、究極のところ、実は正解はないということなのでしょうか。」と質問を投げかけ、杉本さんは「それがわかってくれればこの本を書いた意味がある」と答えていらっしゃる。

ものを「物」と「者」に区別して書くようになったのもずっと時代が下ってから。区別することによって論理性は増えたけど、いらぬ区別がまかり通るようになったのかも。(ここで話が横道にそれます。「太田道灌」と書いて「にわかあめ」と読ます、はは~ん、落語の「道灌」を思い出しました。一般大衆がこうした知識を持っていたって、昔の人たちの方がずっと教養豊かだったなぁ、なんてね。あ、ご存じなければ寄席に行かれることをお勧めします。)

今は、学校だの、印刷物だの、ネットだの、といろいろ杓子定規に規定する傾向がありますが、昔はもっとのどかだったみたいです。

実は英語なんかでも昔はもっと大らかだったようですよ。500年以上前の英語の文献を読んでみると、英単語の綴りそのものに揺らぎがあるんですね(つまり固定していなくておなじページに違った綴りが出ていたりする)。これじゃ中学・高校で英単語の試験をやっても無駄?・・・今は違いますけどね。

杉本さんが言語学に興味を持つようになったきっかけは、教員時代に生徒から質問を受けたことだそうです。「先生、どうして「今日」は「けふ」って書くんですか?「昨日」はなんで「きのふ」って書くんですか?」(時代が時代なんで、旧仮名遣いですね。)

そりゃそうですよね、「今」を「き」と読み「日」を「ふ」と読むわけがない。「今の日」だから「きょう」なんでしょうけど。私も教員時代、「うっ!」と詰まるような質問を生徒からぶつけられたことがあります。「うっ!」って思えば思うほど、メラメラと向学心(なんていうほど立派なものじゃないけど)調べてみようって気持ちになったものです。

ここで更に話が大きく横道にそれますが、先ほど例に挙げた「五月蠅い」、うるさい、とフリましたけど、実は「五月蠅」で「さばえ」という読み方もあるんですね。こちらは「季語・枕詞」として使われていますから、俳句などをやらない人には縁遠いかも。意味は「数多いこと、うるさいこと」で、文字通り煩わしい奴ら、ってことなんでしょう。「五月蠅なす」という使い方があるとか。

またまた話が横道にそれますが、今この文章を書くのに使っているカナ漢字ソフト、MS-IMEなんですが、もともとの辞書には、「うるさい」という「五月蠅い」はあるのですが、「さばえ」のほうは登録されていませんね。それ以上はノーコメントですけど。

「だから日本語は奥深い」などと言うことは言いません。日本語だろうが、韓国語だろうが、英語だろうが、それぞれの言語はそれぞれの文化・歴史を映しています。どこの言葉も学んでみれば、調べてみれば、面白い。言葉は奥深いなぁ、とまたまた思ってしまった次第です。

▼体験会のお申込みはこちら
https://and-sem.jp/experience/

◆お問合せ
メ ー ル:info@and-sem.jp
電  話:03-6860-4021
運営会社:ANDゼミナール(モイライビジネス株式会社)
住  所:〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1-19-3島村ビル3F
営業時間:15:00~22:00迄(日祝はお休み)

◆Facebookページ「ANDゼミナール日本橋人形町校」ぜひ「いいね!」を!
https://www.facebook.com/andsem/
※教育・塾のニュースや、キャンペーン・授業風景・STEM教育・国語・算数・英語など随時更新中♪


<ANDゼミナールからのお知らせ>「オレはタヌキだ」?「太郎君は次郎君を食べました」?ことばって難しい


こんにちは。
ANDゼミナール(アンドゼミナール)日本橋人形町校です。

今から40年ほど前のお話です。
空前の?日本語ブームでした。
当時國學院大學の教授、大野進大野晋先生が「日本語を遡る」という新書を出したのがきっかけでした。(それまでにも何度か日本語ブームというのはありましたが。)

私たちが普段使っている日本語、いったいどこから来たものなの?という自然な疑問に答える内容です。
英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語などは、多分数千年前の先祖がどういう言葉でどんな単語が使われて発音はどうだったか、という推測ができます。

例えば英語、ドイツ語、フランス語はインドヨーロッパ語族という大きなファミリーに属していて、言ってみれば兄弟語。ですから文法も似通っているし、単語も共通のものが多く含まれています。ヨーロッパの人たちが母国語以外にもう一か国語を普通に話しているってこういう背景があるんですね。イギリスやフランスでは二か国語を話すのが普通なのに、日本では6年間も英語をやっていて、しゃべれないじゃないか、などと言う人がたくさんいますが、こういう背景があるわけです。それに比べると、日本語は英語とは全く別系統(らしい。)だから英語をマスターするのは難しい・・・という言い訳に使えますね。

さて、40年前の日本語ブームの時にこんな題材がありました。
土用の丑の日。サラリーマンが数人、日本食店へ。
A:「俺はタヌキ」
B:「俺はウナギだ」

これって、英語に直すとどうなります?まさか”I’m a raccoon.” ”I’m an eel.”
こんなことを言ったら、アメリカ人にどう思われるか。考えてみれば妙な日本語ですよね。ちゃんと「俺はタヌキそばを食べる」「俺はウナギ重を食べる」と言えばいいのですが、そういう人は極めて稀。これをどう説明するか。

またこんな題材もありました。
日本語の主語は「~は」「~が」です。
象は鼻が長い・・・この文の主語は?
そりゃ、~は、だから「象」でしょう。
でも、長いのは鼻だから「鼻が」が主語じゃないの?

正解は??英語なら”The trunk of the elephant is long.”と主語は「鼻」とはっきりしてきます。

かくして、「日本語は難しいだろ!」という結論がでてきたものです。日本語が特別に難しいかどうかは別にして、言葉はコミュニケーションの主要な手段ですから、言葉の使い方に意識を持つのは至極当然のこと。その当時はこんな形で日本語の議論が延々と続いたものでした。大学で国文学を専攻している人たちに限らず、新聞の読者投書欄や、街中でふつうにこういう話題が取り上げられていました。日本語が乱れている、今の若者は(年寄りは)・・・などと言っている今よりは国語の意識が高かった?のでしょうか。

「俺はウナギ」とか「象は鼻が」はAIとか人工知能で解決できたのかもしれません。最近は別の例文が話題にのぼっている(らしい。)

AIで日本語を分析する時に、一番最初に出るのが「形態素分析」、外形から判断していくものです。その外形だけで判断するととんでもないことになるよ、というのが次の例です。

「寿司屋さんで太郎君はマグロとイクラを食べました。」
Q:さて、太郎君が食べたものは?
A:マグロとイクラですね。

では
「寿司屋さんで太郎君は次郎君とマグロを食べました。」
Q:さて、太郎君が食べたものは?
A:次郎君とマグロ?

あり得ないことですが、形だけで判断するとこんなことに。実際には辞書機能が働いて「食べる」という動詞につながるのは、通常は食べ物で、人間はない、というようにはじき出してくれます。
猛暑の折、日ごろ使っている日本語をちょっと深く考えてみてはいかがでしょうか。

▼体験会のお申込みはこちら
https://and-sem.jp/experience/

◆お問合せ
メ ー ル:info@and-sem.jp
電  話:03-6860-4021
運営会社:ANDゼミナール(モイライビジネス株式会社)
住  所:〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1-19-3島村ビル3F
営業時間:15:00~22:00迄(日祝はお休み)

◆Facebookページ「ANDゼミナール日本橋人形町校」ぜひ「いいね!」を!
https://www.facebook.com/andsem/
※教育・塾のニュースや、キャンペーン・授業風景・STEM教育・国語・算数・英語など随時更新中♪


アーカイブ