前回のおさらい。
「読書感想文を学校で習うのは、現在は、小3の10月です。」
え? じゃあ、うちの子はもう勉強しているんじゃん!
と思われたお母さまがた。
数時間の講義や演習で書けるようになるほど、感想文はあまくありません。
書く能力(記述力)の訓練は、読む訓練と同じく、相当な時間をかけないと上達しません。
国語に相当自信がある児童・生徒でも、書くのは苦手だということは往々にしてあります。
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本多勝一 「日本語の作文技術」 新装版になったんですね。
小学生にはちょっと無理です。あしからず。でも、目からウロコです。
「実践・日本語の作文技術」「中学生からの作文技術」もあります。
そこで、今回からはこの「書く」能力を高めるために必要なポイント、ことがらを
まとめてみたいと思います。
1)語彙力=文章語
2)構成力
3)情報収集力
4)情報分析力
5)自己同一性(アイデンティティー)への自覚・覚醒
6)自己と社会との関係性
7)問題提起・提案能力
硬いですね。こう書いてしまうと話が難しくなってしまうので、
一つひとつみていきます。が、
5)~7)までは、
精神年齢の発達や、それぞれの社会性の範囲(学校→地域社会→サークルやスポーツ)など、どれくらいの範囲の中で世の中とかかわっているか、ということで一人ひとりの状況によって異なってきますので、
国語の学習にかかわるわかりやすいところで、1)~4)までを取り上げます。
1)語彙力
わかりやすいくらいわかりやすいです。
そもそも、事実を伝えたり、自分の考え・意見を表現したりと、それを文章にするときに、それにふさわしい語彙・表現を知らなければ、どだい書くことなど無理な話です。
しかも、「うちの子の文章、ほんと幼い!」とお感じになる方多くいらっしゃると思います。
それもそのはずです。
文章にするのには、文章にふさわしいことば=文章語
が必要だからです。
わかりやすい例では、
「けど」(子どもの作文でほんとよく見かけます)
「けど」は話し言葉であって、書き言葉としてはふさわしくありませんので、
これを多用した作文は、どうしても幼稚になってしまいます。
文章にする際は、
「けれど」「けれども」「しかし」「ところが」「しかしながら」「だが」
※すべて逆接の接続詞
を使いわけ、使いこなせるように「文章語」の「語彙力」を高めておかないと厳しいのです。はい。