前回の続きです。
前回は、読書感想文がキライな理由を、ある学校の先生の調査を引用させていただき、
ご紹介しました。
「書き方がわからない」という、子どもたちの実態。
これは、学校の先生の責任ばかりではありませんね。もっと、書くための指導時間、練習時間の
比重を、国語の中で高めていく、宿題としてルーチン・ワークにしていく、そういうことを
国レベルで徹底しないと、そうそう簡単には解決しないと思います。
そうなんです。書く技術というのは、
「聞く」
「話す」
「読む」
「書く」
の4技能の中で、もっとも濃い指導と時間をかけた修練が必要な、
高度な技術なのです。はい。
しかし、
現実には、あんまり時間をかけていられない、手間をかけられない指導
となっているのではないでしょうか。
だから、文部科学省がもっと国語の指導要領を改善して、
「書く」指導時間を増やしていけばよいのです。
その中で、読書感想文の書き方についても、
充実した指導内容
と
じっくり手間をかけた反復練習を実践すること
が必要だということです。
では、今の指導要領に「読書感想文」の書き方が含まれていないか、というと
そうではなく、ちゃんとあります。
以前は小5~6年だったのですが、今は、
小3の下に前倒しされているんですよ。ご存知でしたか?
↓↓↓
ちいちゃんのかげおくり目次
こちらをよーくご覧ください。
これは、全国で、いちばーん採用されている「光村図書」の「こくご」小3下の
目次を2つ並べたものです。
右が2011年以前の教科書、左が2012年以降の教科書です。
よーくご覧になるとわかりますね。以前は学習のねらいになかった
「物語の感想をまとめよう!」
という見出しがついているのが。
それにしても、小3の下ですから、10月くらいですね。
おわかりでしょうか。いくら前倒しになったといっても、感想文の書き方
を学習するのは、
小3の秋です!