<ANDゼミナールからのお知らせ>宛字(当て字)は日本人の情緒の賜物・・・


こんにちは。
ANDゼミナール(アンドゼミナール)日本橋人形町校です。

朝日新聞連載の「好書好日」(2018年8月8日)に面白い記事を見つけました。

タイトルは「この漢字読める? 「宛字」は日本人の情緒の賜物 杉本つとむさん「宛字百景」」です。
宛字=あてじ、です。私が宛字と聞いてすぐに思い浮かべるのは、70年代の暴走族などが使っていた「夜露死苦」。でもこれはどうやら単に音を当てただけで、宛字ではなさそう。宛字というのはもっともっと奥深いものみたいですよ。

この記事の内容は、日本人がいつごろから宛字を使い始めたのか、というところから始まります。杉本さんの著作の中に出ている「一二三」で「うたたね」「一二」で「つまびらか」、どうしてそういう読みになるのか、歴史をたどったり、その言葉の背後にある深~い話など。

これも宛字なのでしょうね、高校時代、国語の授業で「五月蠅い」と書いて「うるさい」と読むと教わって「こりゃ面白いわ」、と思った記憶がよみがえります。結構明治期の小説家たちは大胆にもこうした「宛字」をどんどん創作していたみたい。

「食べる」という字を幕末までは「給る」と書いていたそうです。食べ物は神様から給わるもの、という考えが背景にあるとか。「飯(めし)」も元は「召し」だったとか。

この記事で一番興味深かったのは次のようなやり取りのところです。
インタビューワーは「今、私たちは漢字の試験などで「ここではこの字を書かないと間違いになる」などと苦労していますが、究極のところ、実は正解はないということなのでしょうか。」と質問を投げかけ、杉本さんは「それがわかってくれればこの本を書いた意味がある」と答えていらっしゃる。

ものを「物」と「者」に区別して書くようになったのもずっと時代が下ってから。区別することによって論理性は増えたけど、いらぬ区別がまかり通るようになったのかも。(ここで話が横道にそれます。「太田道灌」と書いて「にわかあめ」と読ます、はは~ん、落語の「道灌」を思い出しました。一般大衆がこうした知識を持っていたって、昔の人たちの方がずっと教養豊かだったなぁ、なんてね。あ、ご存じなければ寄席に行かれることをお勧めします。)

今は、学校だの、印刷物だの、ネットだの、といろいろ杓子定規に規定する傾向がありますが、昔はもっとのどかだったみたいです。

実は英語なんかでも昔はもっと大らかだったようですよ。500年以上前の英語の文献を読んでみると、英単語の綴りそのものに揺らぎがあるんですね(つまり固定していなくておなじページに違った綴りが出ていたりする)。これじゃ中学・高校で英単語の試験をやっても無駄?・・・今は違いますけどね。

杉本さんが言語学に興味を持つようになったきっかけは、教員時代に生徒から質問を受けたことだそうです。「先生、どうして「今日」は「けふ」って書くんですか?「昨日」はなんで「きのふ」って書くんですか?」(時代が時代なんで、旧仮名遣いですね。)

そりゃそうですよね、「今」を「き」と読み「日」を「ふ」と読むわけがない。「今の日」だから「きょう」なんでしょうけど。私も教員時代、「うっ!」と詰まるような質問を生徒からぶつけられたことがあります。「うっ!」って思えば思うほど、メラメラと向学心(なんていうほど立派なものじゃないけど)調べてみようって気持ちになったものです。

ここで更に話が大きく横道にそれますが、先ほど例に挙げた「五月蠅い」、うるさい、とフリましたけど、実は「五月蠅」で「さばえ」という読み方もあるんですね。こちらは「季語・枕詞」として使われていますから、俳句などをやらない人には縁遠いかも。意味は「数多いこと、うるさいこと」で、文字通り煩わしい奴ら、ってことなんでしょう。「五月蠅なす」という使い方があるとか。

またまた話が横道にそれますが、今この文章を書くのに使っているカナ漢字ソフト、MS-IMEなんですが、もともとの辞書には、「うるさい」という「五月蠅い」はあるのですが、「さばえ」のほうは登録されていませんね。それ以上はノーコメントですけど。

「だから日本語は奥深い」などと言うことは言いません。日本語だろうが、韓国語だろうが、英語だろうが、それぞれの言語はそれぞれの文化・歴史を映しています。どこの言葉も学んでみれば、調べてみれば、面白い。言葉は奥深いなぁ、とまたまた思ってしまった次第です。

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